ポッ〇ーの日SSS(新ゲ隼竜・R15ぐらいの悪乗り)

暇潰しに弁慶の部屋に転がり込もうと思ったら留守だった。
『なんでぇ』と思って、竜馬はもう一人のチームメイトの部屋に足を運ぶ。付き合いの悪い相手で、あぁだこうだ言っても向こうは常にパソコンのモニターに向かって何やら作業しながら生返事しか返さない。
そのわりには、竜馬の話はきちんと聞いて覚えているらしく『おい、このあいだと言ってることが違うぞ』だの『それはこうだったんじゃないのか』だの時々妙に冷静に突っ込んでくる。出会ったばかりの頃はやりにくくて仕方がなかったが、慣れるとそれはそれで退屈しなくていい。
ただ、彼の部屋に行くと何だかんだと話しているうちに、気付けば会話ではなく性行為をしている事が多くーーと言うか、一度そうなってからは殆どだーーそれが少し、竜馬にとってはまるでねだりに行っているようで気恥ずかしかった。
(まー、あいつが俺の部屋来るときは殆ど無理矢理ヤりにくるときだし、おんなじよーなモンか)
「はーやーとー、いんだろ?あけろよー!」
ガンガンと容赦なくドアを叩く。
「……やかましい。なんの用だ」
「用なんかねぇよ、暇だから邪魔しに来てやったんだ。あがんぜ」
「…」
煩わしいと言わんばかりに眉をひそめる隼人の言い分を聞く耳などはじめから持っていない。竜馬は空いたドアの隙間から、するっと部屋の中に潜り込んだ。
相変わらず、ベッドとパソコンデスク以外は何もない殺風景さだ。
「あがっていいとは言っていないが」
「嫌ならはじめから開けなきゃいーだろーが」
「暇なら自分の部屋で大人しくしていろ」
「それもいーけどよ…なんかそーゆー気分じゃねーんだよ」
「気分か…面倒なやつだ」
ベッドに腰かける竜馬のことは気にかけず、隼人はパソコンに向かった。
カタカタと何やら真剣な顔でキーを打ち込んでいる。何をやっているかは解らないし、聞いたところで理解できよう筈もないので竜馬は気にせず話を続けた。
「弁慶のとこも行ってみたんだけどあいつ留守でよ。どこ行ったかおめぇ、わかるか?」
「知らん。次会ったら子守りをサボるなと言っておくか」
「あぁ?テメーどういう意味だそれ」
ガキ扱いにむっとして、竜馬は座を立つ。
「わからんのか」
「バカにすんじゃねぇ。わかっから怒ってんだよ…ん?なんだこれ?」
掴みかかりそうな勢いだったが、パソコンデスクの上に見慣れない菓子箱を見つけ、竜馬の意識はそちらにそれる。
「あめーもん、じゃねーか。…うまそーだな」
細身のプレッツェルの持ち手以外がチョコでコーティングされている、ありふれているがあまり食べたことはない菓子に、竜馬は興味を持つ。二パック入っているうちの一つは、すでに隼人の腹に収まった様だった。
「たまにはいいかと思ってな。こら、勝手に開けるな」
自然と伸びた手を、隼人が咎める。
「だ、誰もあけよーとはしてねーよ」
意地汚いと言われたような気がして、竜馬は慌てて手を引っ込める。少し恥ずかしそうにむっとしかめられた眉に、思うところがあったのか隼人は暫く竜馬を見上げたまま手を止めた。
「少し待て」
「?」
「いいから、少し待て。ベッドに座ってろ」
言って、カタカタと隼人は何やら急いでキーを打つ。
「…おう」
とりあえず、言われた通り竜馬はベッドに腰かける。
数分も待たないうちに、作業を終わらせたらしい隼人が席を立った。
「よし…待たせたな」
「お、おう、お、くれんの?」
隣に座る隼人の手に、菓子の袋が有ることに気付いて竜馬は表情に喜色を浮かべる。
わかりやすい喜びの表現に思わず自分も口角をあげそうになるのを何とかおさえ、隼人は一本、スティック菓子を手に取る。
「口を開けろ」
「へ?」
てっきりそのまま菓子をもらえると思っていた竜馬は、隼人の意図がわからず声をあげた。
「口を開けろといっているんだ、竜馬」
「…お、おう」
なんだか雲行きがあやしいぞ、と思いながらも竜馬は口を開ける。
「舌を出せ」
「あ?」
「早くしろ」
「??…ん」
仕方ねぇ、と赤い舌を下唇の上に乗せる。すると、その上にスティック菓子が一本、押し当てられた。
「??」
「チョコの部分だけやる」
「!にゃんだそりゃ」
舌を出したまま、竜馬は驚きの声をあげた。
「ほら、欲しいんだろ」
「っ…ん」
するすると、突き出された竜馬の赤い舌の真ん中で、チョコ菓子を前後させる。表面粘膜を甘い棒で擦り上げられ、竜馬はかぁっと頬を赤らめた。
(の、やろっ…変態じみたこと考えやがって…あ、でも、甘ぇ)
あからさまにいやらしくなった空気と、舌の上で直接感じる味覚に、竜馬の脳のどこかがじぃんとしびれ始める。
自分の顔を見詰める隼人の視線が熱い。
「ほら、ちゃんと舌を使わんと、溶けないぞ」
「ぁ、ん、んん…」
耳元で熱っぽく囁かれ、じゅわっと咥内に唾液が溢れる。
ぬめる舌を突きだして、芯までふやけてしまいそうなほどにねっとりと細い棒を舐め上げた。
「…そうだ、竜馬…」
「ん…隼人…これ、うめぇ」
「っ…そうか」
吐息混じりに美味しいと呟くと、答える隼人の声が少し掠れた。そっちがその気ならと、竜馬は己を凝視する隼人を上目使いで見上げながら、見せ付けるようにちろちろと舌を動かした。
「……それじゃ、ちゃんと味わえんだろう、竜馬」
「っん!んぅ…ううっ」
突然、舌の裏側を掴まれた。ベロをU字に固定され、赤くぬめり唾液にてらつくくぼみにチョコの所々剥がれた棒を擦るように抜き差しされる。
「んっ…ん、うっ、んんんっ」
「っ…竜馬」
まるで性交の様に幾度も角度を変えて抜き差しされ、隼人の熱い視線に溶かされ、いやらしい気分から抜け出せなくなった竜馬の口の端から、飲み込みきれなかった唾液がとろっと一筋こぼれた。隼人の舌がそれを拭う。唇の端を舌先で舐めあげられ、竜馬はきゅっと瞳を閉じた。
「っ、ん、ん…はぁぁ」
「ふ…ずいぶん、綺麗になったぞ、竜馬」
ずるっ…と竜馬の舌から、すっかりただのプレッツェルになってしまった棒を抜き取り、隼人は竜馬の前にそれをかざす。
「んっ、はや、とっ」
「甘かったか?」
「ん、甘かった…けど…」
未だ熱がさめないと言うようにぺろっと目の前の棒を舐めあげ、竜馬は隼人を見た。
「…ムッツリスケベ野郎……」
「なんの事だかな」
チョコではなく竜馬の唾液でコーティングされた細い芯を、隼人は口に含む。
「あ。く、食うなよそんなもん」
「粗末にするわけにもいかんだろう」
「…そりゃ、そうだけどよ…」
自分の唾液の味を確かめられているような気がして、竜馬は困ったように眉根をよせる。
「まだ、欲しいか?」
途中からシーツの上に置き去りにされていた菓子の袋を、隼人は目の動きで示唆する。
「…それも、いーけどよ…もっと」
「ん?」
「もっと、こんなちっこくてほっせえのより…ぶっとくって、でっかいやつ…」
口いっぱいに頬張ってもくわえ切れないモノを思い浮かべ、竜馬は火がついていることを隼人に告げる。咥内の粘膜は、舌だけでなく頬の裏側や歯茎まで、性的刺激を期待して疼いている。
思惑通りの竜馬の反応に、隼人はうっすらと笑みを浮かべる。
「コレか?」
「うわっ!…な、なんで…」
手を取られ隼人の股間にあてられ、既に随分と熱を持っているソコに、竜馬は驚く。
「菓子を食っているだけでーー仕方のないやつだな」
「て、てめぇだって俺に食わせてるだけでこんなんなってんだろ!つーか食ってねぇし…んっ」
からかうように言って、隼人は竜馬に口付けた。いつもよりも甘い舌を、味わうように舐めあげながらベッドに押し倒す。
「…後で」
「ん?」
「あっちも、後で、ちゃんと食わせてやる」
「…おう」
耳元で随分と生ぬるい約束を告げられ、余計気恥ずかしくなった竜馬は、目を閉じて隼人のキスに身を任せはじめた。

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(は、隼人のヤロー!何が後でちゃんと食わすだ…!あんな…い、いれてる最中に食わせよーとするやつがあるか!味もへったくれもありゃしねー!)
「おっ、竜馬、なにいつもよりもこえぇ顔してんだよ…あ、これやるよ」
「あ、弁慶!てめぇこんな時間までどこいってたんだよ…って、これ…」
「おお、ちょっと麓に降りてたんだが、なんだか沢山売ってたんだよ。お土産に…なんだ?顔ひきつってんぞ?甘いもん結構好きだろお前」
「……いや、おう、わりぃな…あんがと」
「隼人の分も買ってきたんだけどよー、あいつ部屋にいたか?」
「!…あいつの分はまにあってらぁ!よこせ!そっちも食ってやる!」
「あー?な、何怒ってんだよ?竜馬?なんで顔赤いんだお前?おい、竜馬ー」

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2013-11-11
このあとミチルさんにポッ○ーゲームを願い出て蹴られる武蔵坊君が見えます。
やっぱり裏にしとくべきだったんじゃないかという思いで一杯です。すいませんでした。

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