めっちゃたまってた…
でぼげ&サーガ
包帯と竜馬
でぼりょ君は最低限の肉しかついてないイメージ(竜馬内比較)
突然のSS(G期ですでに付き合っているはやりょ妄想)
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改めて自覚するとむず痒い関係だが、所謂『恋人同士』になってから、リョウは随分と俺の気配に敏感になったようだ。
今夜もベッドに上がろうとした瞬間、横の布団がモゾモゾと動き出した。
「起こしたか?」
そう聞くと、顔をあげたリョウは音もなく首を横に振った。まだとろりとした瞳が愛らしい。
「お前のベッドの方から音がしたからよ。お帰り。」
「あぁ、只今」
暫くすると本格的に目が覚めたのか、くるりとうつ伏せになり肘をシーツにつけ、リョウは俺ににこりと笑いかけてくれた。
返そうと思うまでもなく自然と口角が上がるのを感じながら、俺はベッドに横たわった。仰向けのまま首だけ横に向け、リョウの様子をうかがう。
付き合いはじめてから、今まで知らなかった彼の表情を様々見てきた。なかでも、二人だけの時間にふと見せる、どこか柔らかな笑顔には、いつも心奪われる。
普段の自信に溢れた笑みももちろん好きだが、この表情はきっと、俺以外知らない筈だ。
「ん?…なんだよ」
自然と、俺は竜馬の手に自分の手のひらを重ねていた。こういう時は、ベッドが近くて良かったと思う。
武道家らしい、確りとした掌。
爪は少し短めで、骨太の男らしい手だ。
なのに、こうやって重ねているとそれだけで酷く幸せな気分になる。そんな必要など無いと解っていても、俺の手でつつみこんでやりたくなってしまう。
不思議だ。リョウは散々自分なんぞにそんな気になる俺はおかしいと言ったが、俺にしてみれば、妙なのはこいつの方だ。何か本人も気づかないうちに、他人を魅了する可笑しな魔法でも使っているんじゃないのか。時々そんなことを思っては、俺は自分に辟易する。
「っとに、仕方がねぇなぁ…」
少し照れた笑いを浮かべながら、リョウが俺の手を取る。ぎゅ、と握られて、俺も握り返す。無言のまま、幾度か色々なやり方を試しているうちに、俺たちの手は、指先までしっかり絡められた姿になる。
あまりにも甘ったるい、以前の俺ならやる意味を見いだせなかったろうやり取りだ。しかし、たどり着いたこの形に、今の俺はとても満たされていた。
ばたり、と弁慶が寝返りをうつ音が部屋に響いて、俺はにわかに正気づく。
「…よく寝てるなぁ、あいつ」
「ああ」
向こうさんの眠りを妨げないように、俺たちは声を小さくして話をした。リョウは小さく聴こえてくるチームメイトの鼾にのどかな笑みを浮かべている。
穏やかな時だ。だが正直、もどかしいと思わないでもない。研究所も大抵の場所は誰かの目があるし、この部屋でもリョウと二人きりになるのは稀だ。シフトで休みが被ることも少なく、ましてやいつ敵襲があるかわからない状態では、デートなど中々出来るはずもない。
本当は今も口付けたいし、出来ればまだ数度しか触れたことのない、寝巻きの前あわせからちらちらと見え隠れする、胸の上にある小さな粒に吸い付きたくてしかたがない。
「…なんだよ、どうかしたか?」
そんなことを考えながら見つめていると、流石に視線に気づいたらしいリョウに声をかけられた。
「いや…何でもない。そろそろ寝る」
「ん、そっか…明日も早いしなぁ…なぁ、隼人」
「ん?」
預けた指先に、リョウの唇が触れた。
ふわりとした感触と温度に、胸が高鳴る。
「……へへ、おやすみ!」
惚けている間に手を離され、顔を真っ赤にした彼はがばりともちあげた布団のなかに消えてしまった。
「……おやすみ」
全く、不意打ちでこういうことをするからかなわないと思わされてしまうんだ。
覚えかけた悶々とした煩悩を可愛らしいキスに宥められてしまい、俺は苦笑しながら目を閉じた。
明日の朝、どうにかして必ずその唇に仕返しをしてやることを心に決めながら。
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突然のSSおわり
撫でられリョウ君
手に持っているのは隼人が司令室に居る時使っている通信機のつもり…